サルコペニアとInBody(インボディ)について
こんにちは。株式会社タクミのインボディブログ担当、メグミです。
今回は、高齢化がますます進行する日本において、近年注目されている『サルコペニア』という病気について紹介しています。
改善や予防のために、InBody(インボディ)を活用する方法なども解説しています。
『サルコペニア』という言葉を初めて耳にしたという方も、ご自身はもちろん大切なご家族の未来のために、ぜひ参考にしてみてください。
目次
はじめに
私事ではありますが、先月、私の祖母が88歳の誕生日を迎えました。日本では88歳は『米寿』と言ってとても縁起の良い歳とされているそうです。このような節目のお祝いを一緒に迎えられたことをとても喜ばしく感じると同時に、年々深刻になる足腰の傷みや日常生活のしづらさについて話していたことが、とても気にかかりました。
長寿の国として知られる日本では、平均寿命は男性 81.47 歳、女性87.57歳(2022年8月時点)と、今もなお増加し続けています。そんな中で、健康寿命をなるべく長く保つためには、日頃から加齢に伴う病気の予防や管理に十分に気を配ることが必要不可欠といえるでしょう。
InBody(インボディ)では、筋肉量などの体成分を正確に測定することが可能で、サルコペニアの診断や、予防のための日頃の健康管理に活用することができます。今では多くの医療機関、介護施設、リハビリ施設、地域の高齢者向け健康診断などで、積極的にInBody(インボディ)が取り入れられています。
サルコペニアとは?身体に及ぼす影響や診断基準について解説
サルコペニアとは
サルコペニアとは、加齢が原因で起こる筋肉量の低下と筋力・有酸素能力の低下のことを言います。筋肉を意味する「sarx」と喪失を意味する「penia」というギリシャ語を組み合わせてできた言葉です。加齢とともに体成分が変化し、筋肉量が低下するのは自然な老化の過程ではありますが、急激な変化や過度な減少は健康上のリスクをもたらします。サルコペニアの原因としては、加齢だけでなくタンパク質不足、ホルモンの機能低下、活動量の低下なども挙げられます。過度なダイエットや食事制限が筋肉量の低下を招いたり、サルコぺニアの進行を速めたりする可能性もあります。
また、筋肉量が減少するだけでなく体脂肪量が燃焼されずに体内に残ってしまう、いわば隠れ肥満の状態を『サルコペニア肥満』といいます。見た目は普通ですが、体脂肪が多く筋肉が少ない状態です。体成分は肥満の人と似たような構成なので、糖尿病や心血管疾患などを発症するリスクが高いとされています。
サルコペニアの影響
筋肉量の低下が様々な疾患やケガのリスクを高めると言われています。サルコペニアが身体に及ぼす影響について、ここでいくつか紹介します。
膝関節炎・ヘルニア
主に下半身と体幹の筋肉量が減少することで、各関節に大きな負担がかかり膝関節炎やヘルニアなどを起こしやすくします。また、体のバランス機能が悪くなり、転倒・骨折の危険性が高まります。入浴、着替え、歩行などの日常生活の動作が行いづらくなるため、さらに活動量が減ることもあり、寝たきりの原因にもなり得ます。
嚥下(えんげ)機能の低下
食事をするのにも口周りの筋肉を使います。筋力の低下により食べ物を飲み込む機能が弱まると、食事がしづらくなる、あるいはできなくなってしまいます。
食事で十分な栄養を摂取することができなくなれば、低栄養になりさらなる筋肉量の減少につながり、サルコペニアが進行するという悪循環に陥ることも考えられます。
免疫力・認知機能の低下
病気になりやすく、回復も遅くなります。持病のある方や手術歴のある方が合併症のリスクも高まります。また、最近ではサルコペニアが認知機能の低下にも関連していることが報告されています。
サルコペニアの診断基準は?
次に、サルコペニアを診断するときに用いる評価基準について解説します。
サルコペニアは、筋力・身体能力・筋肉量の3点の低下を確認して評価します。日本ではAWGS(アジアサルコペニアワーキンググループ)が発表している定義や基準が用いられます。
筋力の確認
筋力の確認には握力測定を行い、男性28㎏未満、女性18㎏未満をサルコペニア診断の基準としています。握力は、杖を握る、お皿やコップを持つ、椅子から立ち上がるなど高齢者の日常成果の基本的な動作を支障なく行うために重要な筋力です。握力低下が著しい場合、身体機能低下も引き起こし、事故やケガの危険性も高まります。
身体機能の確認
歩行速度による身体機能の確認では、0.8m/秒未満を基準に判断しています。これは横断歩道を青信号の間にわたり切れる速度を目安とされています。
身体機能の確認には、この他にも『5回椅子立ち上がりテスト』や『Short physical Performance Battery(SPPB)』などを用いる方法があります。
筋肉量の確認
筋肉量の測定方法には、生体電気インピーダンス法(BIA法)とは二重エネルギーX線吸収法(DXA法)という2種類の方法があります。どちらかの方法で測定した四肢骨格筋量を身長の2乗(m2)で割った値をSMI(骨格筋指数)と呼びます。SMI(骨格筋指数)が男性7.0㎏/㎡未満、女性5.7㎏/㎡未満の場合、サルコペニアと診断します。
InBody(インボディ)は、筋肉量を正確かつ迅速に測定が可能な検査機器の1つです。結果用紙の『研究項目』の中に、『骨格筋指数(SMI)』の記載もあるので、サルコペニアの診断基準と照らし合わせて簡単に評価を知ることができます。
InBody(インボディ)を活用して予防&改善を始めよう
体成分を知ることが重要
サルコペニアやサルコペニア肥満であるかを調べるためには、体重だけでなく、体成分に焦点を当てることが重要です。Inbody(インボディ)では、筋肉量や体脂肪量を正確に測定し、体成分分析を行うことが可能です。経時変化を観察する中で、体脂肪量が増加しながら筋肉量が減少しているとすれば、サルコペニア若しくはサルコペニア肥満の可能性が考えられます。高齢者に限らず若い人でもこのような状態であれば、サルコペニア予備群と言われ注意が必要です。
サルコペニアの予防・改善には、Inbody(インボディ)を活用して体成分の観点から健康管理をすることがおすすめです。
サルコペニアの改善・予防のために
冒頭でもお話ししましたが、何もしなければ老化による筋肉量の低下は自然に進行します。とくに高齢者の場合は筋肉量を維持するために、運動と栄養の両面からのアプローチが大切です。サルコペニアを予防・改善するために有効な方法を紹介しますので、次の3つの点を心がけてみて下さい。
活動量を増やす意識
高齢になると運動の機会が減り、閉じこもりがちになる方も多くなります。日常生活でも座ったり横になったりする時間が増え、活動量が低下します。定期的な運動で、筋肉量維持と筋肉強度の向上を目指しましょう。
タンパク質を積極的に摂る意識
老化に伴って通常の食生活を維持することが難しくなることがあります。エネルギーやタンパク質の摂取不足、吸収不良などで栄養状態が悪くなることが、サルコペニアの大きな要因になり得ます。日頃の食事に肉・魚・卵・大豆など良質なタンパク質を多く含む食材を取り入れる工夫を施しましょう。
ビタミンDを積極的に摂る意識
ビタミンDは骨や筋肉を強くするために必要な栄養素です。一方で日本人の多くがビタミンD不足の可能性があるとも言われています。ビタミンDが多く含まれている魚介類や卵、キノコなどを意識的に摂るようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回は『サルコペニア』について、掘り下げて解説してみました。
超高齢化社会と言われる現代において、加齢と健康はとても重要な課題と言えます。健康寿命をなるべく長く保って、生き生きと楽しくと年を重ねていくためには、年齢と共に変化する体と上手に付き合っていくことが大切です。
InBody(インボディ)を用いて定期的に体成分測定をすることで、自分の体の変化についてよく知り、健康管理や改善にぜひ活用して下さい。
インボディブログ担当:メグミ
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インボディ ブログ担当
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