歯科医院にInBody!? お口の健康から全身管理へ広がる新しい歯科ケア
「歯医者さんでInBody測定」と聞いて、意外に思われる方も多いかもしれません。
InBody(インボディ)は、筋肉量・脂肪量・体水分量などを詳細に測定できる体成分分析装置です。
これまで主に医療機関やフィットネスジム、介護施設などで活用されてきました。
ところが、いま全国の先進的な歯科医院では、従来の“歯だけを見る診療”から一歩進んだ“全身の健康を見据えた予防医療”へと進化を遂げています。
その中で注目されているのが、体成分分析装置「InBody(インボディ)」の導入です。
なぜ、歯を診る歯科医院で体組成を測る必要があるのでしょうか?
実はその背景には、「お口の健康」と「全身の健康」が密接に結びついているという、現代医療の新しい常識に基づいています。
今回は、InBodyを導入することで歯科医院がどう変わるのか、患者さんにどんなメリットがあるのかについて、わかりやすく解説します。
目次
口腔の健康は、全身の健康とつながっている
これまで歯科医院は、虫歯や歯周病の治療、義歯の調整、歯列矯正など“お口の中”にフォーカスした診療が中心でした。
しかし、近年では「オーラルフレイル」や「栄養・嚥下管理」など、口腔機能と全身の健康を結びつける視点が重視されるようになってきました。
たとえば高齢者の場合、
「噛む力が弱くなる→食事が摂りにくくなる→栄養状態が悪くなる→筋肉が減る→フレイル(虚弱)が進行する→さらに噛めなくなる」という負のスパイラルに陥ることが少なくありません。
口腔機能の低下は、噛む力や飲み込む力の低下につながり、結果として栄養不良や筋肉量の減少を引き起こします。
これは転倒・寝たきりリスクの増加にも直結します。
また、糖尿病と歯周病の関係もよく知られています。
糖尿病の方は歯周病のリスクが高く、逆に歯周病が進行すると血糖値のコントロールも難しくなることが知られています。
さらに、栄養状態が悪いと虫歯や歯肉炎が進行しやすくなるなど、食事・栄養・筋力といった「身体の状態」が口腔内にも影響を与えるのです。
このように「お口」と「体」は密接に関係しており、歯科診療の質を高めるには、
口腔だけでなく全身の健康状態を把握することが重要になってきました。
そこで登場するのが、体成分分析装置InBodyなのです。
InBodyが歯科ケアにもたらす3つの変化
1. 栄養・筋力・水分バランスを数値化し、より正確な指導が可能に
InBodyは、体重だけではわからない「体の中身」を細かく分析することができます。
特に歯科医療と関係の深い以下の項目は、診療の質を大きく向上させるヒントになります。
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体脂肪率・内臓脂肪レベル:歯周病や生活習慣病との関連を見つけやすくなります
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筋肉量(特に下肢・体幹):フレイル・サルコペニアのリスク把握に有効です
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体水分量バランス(むくみの有無):全身状態の変化を察知しやすくなります
InBodyの数値を元にすることで、歯科衛生士による食生活のアドバイスや、摂食・嚥下機能訓練の必要性も明確になり、「患者の身体の変化を見逃さない診療」が実現します。
2. 高齢患者のオーラルフレイル予防に役立つ
高齢化社会の進行により、「健康な歯を保つこと」が単に“噛める”だけでなく、“生きる力”そのものに直結するようになりました。
しかし、本人や家族が体の変化に気づいたときにはすでに進行しているケースが多く、早期発見・早期対応が鍵になります。
InBodyによる定期測定を導入すれば、筋肉量の減少や栄養状態の変化を可視化でき、リスクの早期発見が可能になります。
歯科医院がInBodyを使って定期的に全身状態をチェックすることは、まさに“地域に根ざした一次予防”の新しい形といえるでしょう。
3. 口腔と栄養の多職種連携を強化し、“本当の予防歯科”へ
InBodyは、医療機関・リハビリ施設・栄養指導現場などでも広く使われているため、測定データを他職種と共有しやすいというメリットがあります。
たとえば…
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医科と連携して、歯周病と糖尿病を同時に管理する
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管理栄養士と連携して、咀嚼能力と栄養状態を見ながら食事内容を調整する
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リハビリ施設と連携して、体幹の筋肉量データを元に誤嚥防止トレーニングを設計する
といった形で、歯科医院が“地域の健康ステーション”として機能するための基盤となります。
実際の導入事例:患者の健康意識も大きく変わる
ある歯科医院では、定期検診の際にInBody測定を取り入れ、「お口の健康+体のチェック」という新しいスタイルを採用しています。
InBodyの測定結果は専用用紙に印刷され、患者一人ひとりに手渡されます。
その結果をもとに個別の栄養指導や運動アドバイスをセットで提供しています。
すると、患者さん自身が
- 「最近、筋肉が減っているからもっと噛める食事にしよう」
- 「水分バランスが悪くて疲れやすい」
- 「体脂肪が増えてきたから運動を増やそう」
といった気づきから、患者さん自身が健康への意識を高めるきっかけになっているとのこと。
「口腔ケア」と「生活習慣改善」をセットで提供することで、
歯科医院の価値が“歯を治す場所”から“人生を支える場所”へと変わっていくのです。
まとめ:歯科医院でInBodyを活用する時代へ
InBodyは、ただの体組成測定器ではありません。
「口は健康の入り口」と言われるように、口腔の状態は私たちの健康を映し出す“鏡”です。
しかし、これまではその鏡を“口の中”だけで判断していたに過ぎません。
InBodyを活用することで、私たちはその鏡を“全身”にまで広げることができます。
歯科医院がInBodyを導入するという一見意外な選択が、実は「未来の医療」の一歩であり、地域住民の健康を守る新たなアプローチなのです。
患者さんの身体を「見える化」することで、口腔ケアの可能性は大きく広がります。
そして何より、InBodyの導入によって、歯科医院が“地域の健康ステーション”として進化していくことができるのです。
これからの歯科医療は「歯を診る」から「人を診る」へ。
InBodyが、その変化を支える強力なツールとして、いま注目を集めています。
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