インボディS10 結果用紙の見方 InBodyS10

インボディの販売・リース・レンタル・中古を扱うメーカー公式販売代理店の株式会社タクミです。

今回は、立位姿勢がとれない方でもベットサイド寝たまま測定ができる
InBodyS10結果用紙の見方をご説明いたします。

 

筋肉量や脂肪量はもちろん、部位別水分量の測定ができ
保険点数の対象ですので、医療機関にもおすすめの管理医療器です。

InBodyS10 本体

 

InBodyS10 結果用紙

①体成分分析(Body Composition Analysis)

体重を構成している体成分の測定結果を提供します。
InBodyS10は 4区画モデル に基づいて体成分を分析します。
4区画モデルというのは、人体の構成成分を 細胞内水分・細胞外水分・タンパク質+ミネラル・体脂肪の4つに区分する理論です 。

体水分量 (Total Body Water)
細胞内水分量と細胞外水分量の総量を意味します。
体水分は摂取した栄養素を体の細胞に届け、老廃物を体外に排出する運搬の役割をしています。
細胞内水分量:細胞内液の約 80 %を占めており、細胞膜の中に存在する水分を意味します。
細胞外水分量:細胞外液の約 98 %を占めており、血液や間質液に存在する水分を意味します。

タンパク質量 (Protein)
体水分と共に筋肉の主な構成成分です。
タンパク質量が足りないというのは、細胞の栄養状態が良くないことを意味します。

ミネラル量 (Minerals)
ミネラルの約80%は骨にあり、体を支える役目をします。
不足すると骨粗鬆症や骨折の危険性が高まります。
ミネラル量は除脂肪量と密接な相関関係にあります。

体脂肪量 (Body Fat Mass)
食事で摂った栄養分は消化吸収され活動のエネルギーとして使われます。
使いきれなかったエネルギーは脂肪細胞に蓄積され、肥満の原因となります。

② 筋肉・脂肪 (Soft Lean-Fat Analysis)

筋肉と体脂肪の均衡が分かります。
数値は各項目の測定値を示し、棒グラフは各項目の理想値に対する比率を意味します。
表にある 100%は測定者の理想体重を基準に算定した理想値を意味します 。

また、棒グラフの先端を線で結んだ時の形によって、標準型・強靭型・隠れ肥満型等の身体のタイプが分かります。
体重管理のために運動/食事管理をする際は、筋肉と体脂肪に変化が現れるため、そのモニタリングが正しくできます。

なお、この項目が示している筋肉量は骨格筋量ではありません。
人体を組成・化学的な面からみて、体重から体脂肪量や骨ミネラル量を除いた部分をSoft Lean Massと言い、これに最も近い言葉として筋肉量と表現しています。
InBodyの筋肉量は、DXAが提示する筋肉量(Lean Soft Tissue Mass; 除脂肪軟組織量)と定義が一致します。

③肥満指標(Obesity Index Analysis)

測定者の体型と肥満の有無が分かります。
体重と身長を利用したBMIだけでは肥満度の判定に限界があるため、BMIと体重当たりの
体脂肪量が占める割合である体脂肪率の両方から、体型や肥満度をより正確に把握します。

標準範囲・標準値の決め方

BMI(Body Mass Index)
WHOの定めた基準を根拠にしており、 標準範囲は男性18.5~25.0(標準値 22.0) 、女性18.5~25.0(標準値 21.0) です。

体脂肪率(Percent Body Fat)
体成分に対する各種論文を根拠にしており、標準範囲は男性10~20%(標準値15%) 、女性 18~28(標準値23%) です。

結果の見方

BMIと体脂肪率の棒グラフの長さを比較し、測定者の体型を確認することができます。

例) 低筋肉型肥満(隠れ肥満)体型の女性

BMIは21.0kg/㎡の「標準」で見た目としては普通の体型ですが、
体脂肪率は33.0%で「標準より高い」ため実際は『肥満体型』です。

 

例) 筋肉型体型の男性

BMIは30.0kg/㎡の「標準以上」で見た目の体格は大きいですが、
体脂肪率は15.0%の「標準」であるため実際は『筋肉質』な体型です。

④部位別筋肉量(Segmental Lean Analysis)

部位別(右腕・左腕・体幹・右脚・左脚)の筋肉均衡を見ることができます。
上下半身の筋肉の発達程度や左右の均衡が分かるので、運動療法の判断基準になります。
例えば、骨折・捻挫・関節炎・麻痺などで左右の不均衡が表れ、治療前後の判定などに用います。

棒グラフの先端の数値は実際の筋肉量を㎏で表示しています。
筋肉量を右腕・左腕・体幹・右脚・左脚の部位別に測定し、標準体重を基準に筋肉の発達程度を評価します。

⑤部位別水分量(Segmental Body Water Analysis)

部位別(右腕・左腕・体幹・右脚・左脚)の体水分量を見ることができます。
体水分は筋肉の主な構成成分であり、部位別水分量の評価は部位別筋肉量に比例します。

⑥体水分均衡 (ECW/TBW Analysis)

健康な体における、体水分量(TBW)に対する細胞外水分量(ECW)の割合は常に 0.380 前後の一定な数値を維持します。
しかし、浮腫を伴う疾患(腎不全・心不全・ 肝硬変 ・糖尿など)がある場合、主に細胞外水分量(ECW)が増える形でこの数値が高くなり、
加齢・サルコペニアなどで栄養状態が悪化した場合は、細胞内水分量(ICW)が減少する形で高くなります。
そのため、ECW/TBW は浮腫の指標でありながら、栄養状態や疾患の重症度を示す指標としても広く使用されます。
一般的に ECW/TBW は 0.400 を超えると高いと評価します。

 

細胞内水分量(ICW; Intracellular):細胞内液(ICF)の約80%を占めており、細胞膜の中に存在する水分を意味します。

細胞外水分量(ECW ; Extracellular Water):細胞外液(ECF)の約98%を占めており、血液や間質液に存在する水分を意味します。

⑦体成分履歴 (Body Composition History)

測定IDの直近データを12 件まで表示します。
体重・筋肉量・体脂肪率・体水分・ECW/TBW(細胞外水分比)・TBW/FFM(水和率)を提供します。

⑧研究項目(Additional Data)

骨格筋量(SMM; Skeletal Muscle Mass)
随意的な運動が可能で筋組織による横紋を持っている筋肉を意味します。
四肢の筋肉は骨格筋のみで構成されている反面、体幹の筋肉には内臓筋・心臓筋も混在します。
そのため、当項目は全身筋肉量から、推定される内臓筋・心臓筋の筋肉量を除いた値でもあります。

タンパク質量(Protein)
体水分と共に筋肉の主な構成成分です。
タンパク質量が足りないというのは、細胞の栄養状態が良くないことを意味します。

骨ミネラル量(BMC; Bone Mineral Content)
Bone Mineral Content、若しくは Osseous Mineral Mass と言い、骨に存在するミネラル成分の総量を意味します。
また、骨ミネラル量と筋肉量の合計が除脂肪量であることから、除脂肪量から筋肉量を引いた値にも相当します。
骨ミネラル量はミネラル量全体の約 80 %を占め、残りの約 20 %は体内にイオン状態で存在する骨外ミネラル量として、タンパク質と一緒に筋肉の構成成分となります。

体細胞量(BCM; Body Cell Mass)
骨格筋・内臓・器官・血液・脳のような組織の無脂 肪細胞部分の総量を意味し、タンパク質量と細胞内水分量の合計で算出されます。
栄養状態・身体活動程度・疾患有無などを反映するバイオマーカーの役割をします。

基礎代謝量(REE; Resting Energy Expenditure)
呼吸や心臓の鼓動など生命維持に必要な最小限のエネルギーです。
InBodyで計測した除脂肪量に基づき、次のカニンガム の 公式を利用することで算出します。
*基礎代謝量(安静時代謝量)=370+21.6×除脂肪量

TBW/FFM(水和率)
水和率として除脂肪量に対する体水分量の割合を意味します。
健常者の場合、体水分量は除脂肪量の約 73% を占めます。
健常者の水和率は一定な比率を維持しますが、栄養状態や感染、疾患によって変動されることもあります。

SMI(骨格筋指数; Skeletal Muscle Mass Index)
骨格筋のみで構成されている四肢の筋肉量を、身長(m)の二乗で割った値です。
筋肉量の減少と関連する疾患であるサルコペニア(筋肉減少症)を早期に診断するために活用される指標です。
AWGS 2019 による診断基準は、男性< 7.0kg/㎡、女性< 5.7kg/㎡です。

⑨インピーダンス (Impedance)

部位別・周波数別にインピーダンスの値を表示します。
インピーダンスは周波数を持つ交流電流が体内に流れる際に発生する抵抗であり、全ての体成分結果の基となる値です。
InBody測定が最後まで正常に行われた場合、インピーダンスは各部位と各周波数の特性に合う値が計測されるので、下記を基準にエラーの一次判定ができます。

*インピーダンス確認方法
①5-500kHzの間で僅かでも逆転している箇所がある。
②体幹で50Ω、四肢で700Ωを超える箇所がある。
③体幹で10Ω以上、四肢で100Ω以上、急激に下がった箇所がある。

リアクタンス(Reactance、Xc)

周波数を持つ交流電流が細胞膜を通過する際に発生する抵抗であり、
細胞膜の健康度・細胞の構造的な安定さを反映すると言われています。
InBodyS10では3つの周波数帯域における部位別リアクタンスを提供します。

全身部位別位相角(Whole Body Phase Angle、θ)

50kHz の交流電流が体水分に沿って流れる際に発生するレジスタンス(R)と、
細胞膜を通過する際に発生するリアクタンス(Xc)の位相差を意味します。
体細胞量や細胞膜の構造的完成度に比例するので、生命予後や重症度の指標として広く活用されています。
一般的に右半身を測定した位相角を全身の位相角(Whole body phase angle)と表記します。
*インピーダンス、レジスタンス、リアクタンスは三角関数の関係を持ちます。

InBodyS10 その他結果用紙

InBodyS10は環境設定から結果用紙の種類を変更することができ、目的に見合った項目の出力が可能です。

InBodyS10 まとめ

株式会社タクミでは、『InBodyS10』の購入・リース・レンタル・中古のお取り扱いがございます!

インボディの購入・リースはこちら↓↓
https://inbody.info/

インボディのレンタルはこちら↓↓
https://inbody.info/rental.html

中古情報はこちら↓↓

InBodyS10 中古情報 管理番号S10-02 商談中

InBodyS10 中古情報 管理番号S10-01 商談中

ご興味・ご相談・ご質問のある方は、お気軽にお問い合わせください↓

 

株式会社タクミではメーカーより公認されて
InBody(インボディ)を販売、レンタルしています!
体の測定に興味のある方は、ぜひ当社のホームページをご覧ください。

株式会社タクミのインボディレンタルサイトはこちらから
インボディ(Inbody)レンタル | 株式会社タクミ 

株式会社タクミのインボディリースサイトはこちらから
インボディ(Inbody)リース | 株式会社タクミ

株式会社タクミのインボディ中古・買取サイトはこちらから
インボディ(Inbody)中古・買取 | 株式会社タクミ

お電話のお問い合わせは 0120-932-871 まで。
お気軽にご相談、ご質問ください。お問い合わせお待ちしています!

 この記事の投稿者

インボディ ブログ担当

愛知県長久手市にある株式会社タクミでインボディブロブを担当しています。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0 follow us in feedly

ページ最上部へ